上のイラストは、ファンアート
こんにちは、今日もモリモリ食べるっちまです。皆さんはWeb漫画「オカンDAYS」(著:上野りゅうじん)をご存知でしょうか。
舞台は大阪。当時女子高生だった作者は、オカンと二人で暮らしていました。しかしそのオカンの破天荒なこと。高校生の娘をお見合いパーティに連れて行ったり、将来の夢をピアニストにさせたりとオカンの破天荒エピソードは尽きません。
「オカンDAYS」を読んでいると、日常的な質感のタッチもあり、自分もそこで暮らしているかのような錯覚に陥ります。いつまでもオカンと二人で苦楽を共にする日々、オカンDAYSが続くかと思いきや、それはある日あっけなく終わってしまうのでした。
作者が大学生になり彼氏も出来た頃、いつも通りバイトから家に帰ると、オカンが倒れていました。そしてオカンは救急車で病院へ運ばれた後、亡くなってしまいます。原因は心筋梗塞でした。
しばらく経ち、作者もまた二人の子供のオカンになります。オカンDAYSは形を変えて、存在しているのです。
私は会社で休憩時間に最終話を読んだのですが、涙がボロボロ止まりませんでした。
私の母は、私が新卒一年目に急死しました。急性くも膜下出血で五日間深昏睡状態になり、脳死判定を受けた後、息を引き取りました。私自身のオカンDAYSも、作者のものと同様にあっけなく終わってしまいました。
Web漫画「オカンDAYS」を読んで、その時の混乱や虚無感を思い出しました。当時精神的にとても辛かったので、多くのことを忘れていました。その中には、賑やかで楽しかった大切な思い出も含まれていました。
「オカンDAYS」には共感の先に、癒しがあります。人は自分も含め、思っている以上に儚いので(もっと丁寧に生きよう)という気持ちになりました。 上野りゅうじん先生も執筆をされる中で、葛藤があったと思います。「オカンDAYS」という作品をこの世に生み出してくれて、ありがとうございました。
追記
夏に電子版の単行本、発売予定だそうです。